9/20(月・祝日)に行われるワンダーフェスティバル2021秋に向けて新作ガレージキットを製作中。
アーキテクトロンシリーズNo.7[団地のダンちゃん(仮)]です。
試作品は2020年に既に完成したので、デザインやサイズを調整を行いました。サイズはガスタンクンと並べた時にしっくりくる様に。この時に少し試作品より小さくなったのですが、小さくなると量産コストも少しお安くなるのでしめしめと。
ある程度デザインとサイズが決定してくるとパーツ分割を考えます。パーツ分割には2つの側面があって…
1:3Dプリンターで美しく出力される
2:複製の時に問題なく型抜きできる
…この2点を同時に考慮しながら分割を考えます。
1:3Dプリンターで美しく出力される
3Dプリンターはボタン1個押すだけでこの世に立体物が出現する夢の機械なのですが、まだまだ得手不得手があります。パーツを出力する角度で歪みが生じたり、厚みやレジンの性能で乾燥中にそりが発生したり、積層痕が目立ったり、サポート剤がつく部分がどうしても荒くなったりします。アーキテクトロンはプリミティブなデザインを目指しているので、割とそういった部分が直ぐにバレがち。こういったことの回避方法は何度も出力経験をつむとコツが分かってきます。
※出力環境やマシンスペック、材料等で色々違いがある部分なので全てそうという訳ではありません。
2: 複製の時に問題なく型抜きできる
katsumoは現在3Dプリンターから出力したものを直接販売せずに複製業者さんに原型をお渡しして複製してもらっています。その時にちゃんと型抜きされるかが重要です。自分で型を作って複製した経験があるので「これは抜けないな」と思ったらデザイン自体に手を入れることもあります。パーツが出揃ったら写真を撮って複製業者さんに相談します。僕がお世話になっているベルグさんはとても良い業者さんなので親身に相談にのってくれます。ちなみにこの時に最初の見積もりも同時に行います。
分割と額面に問題がなかったら、後はひたすら原型の作り込み。イマイチなパーツは出力からやり直したり、傷や気泡との永遠とも思える戦いがはじまります。ここでの有力な方法は[写真で撮影すること]。「あれれ、なんでこの気泡見逃してた~」というエラーを[写真撮影]をするとかなり回避できます。
そして無事原型は完成し複製業者さんの元へ。今回はかなりギリギリになってしまい作例をお願いする大好きなモデラーさん達にも迷惑をかけることに…反省(何故人はいつもギリギリになってしまうのか!)…という訳でなんとか滑り込めました。まだまだコロナでワンフェス開催も不安ではありますが、制作の手は止めずに進みたいと思います。
[団地のダンちゃん(仮)] 自信作です。どうぞよろしくお願い致します!続報お楽しみに!